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穀織着物

第63回日本伝統工芸展を見てきた。

25日のNHK Eテレの日曜日美術館で 「日本伝統工芸展」の特集で紹介されていた海老ケ瀬順子さんの穀織(こめおり)着物が素晴らしかったので、実物を見たくなったのだ。

穀織というのは、文様が米粒を並べたように見えることから、そう呼ばれる織の技法だそう。海老ケ瀬さんの作品は今年の文部科学大臣賞を受賞した作品。透明感あふれる水色が素敵で、柄全体が海の波のよう。作品の題名「海に聞く」のイメージそのまま。

kougeiten2016jyusyou_convert_20160925153919.jpg 

↑のような伝統工芸展の会場で配布される資料や新聞などに紹介されている写真では、そのよさは到底伝わらない。

↓は、日曜美術館で作品の拡大映像が映った時に撮ったもの。

20160927_091817.jpg 

偶然、F2ブログの中に海老ケ瀬さんのブログを発見した。

こちら→  http://ebigase.blog.fc2.com/

受賞のお祝いメッセージを書こうかとも思ったけれど、勇気がなくてできずにいる。


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和裁に挑戦4

「和裁に挑戦3」の続編です。
遂に二部式長襦袢の完成です。
20160924_141245-1.jpg 
私が通っている着付け教室では、長襦袢の衿に仕立て衿(特に装道の美容衿)を直接縫い付けることが推奨されているのだけれど、これがなかなか難しい。仕立て衿が硬くて針がうまく通らないのだ。なので、今回の和裁でも仕立て衿付けが最後の難関のはずだったのだけれど、これが意外と簡単(とまでは言えないかな?)だった。
美容衿の一般的なつけかたは、衿と襦袢を一目落としで縫い付けるというものなのだが、今回は、プロの和裁士さんが実際に行う方法を教えていただいた。といっても、外側(表側)一目落としの替わりに本ぐけをするだけなのだけど。
「本ぐけのほうが、針が通りやすくてとっても楽ちん」と言ったら、先生が、「それは、この和裁の授業を通して腕があがったということです。初心者には本ぐけは難しいんですよ」っておっしゃった。
ほんとうに腕が上がったのならうれしいけれど……。
そして、衿肩開きのカーブの部分の処理の仕方も理解できた。
仕立て衿のつけ方を忘れないうちに、下にまとめておく。
① 衿と長襦袢の外側の中心を袷て、本ぐけする。
 衿を立てた状態で、衿肩開きの力布の内側を針目が小さく出るように縫い付ける。
img040.jpg 
③ 衿芯を入れ衿を立てて、衿肩開きの力布の部分が浮いた状態になるようにして、力布の外側から千鳥ぐけする。くけはじめの数センチは、衿が浮かないように細かくくける。
img041.jpg 
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いただきましてありがとうございます

電車に乗っていて気になる言葉。

停車駅の降り乗りのとき、降りる人を先に、という意味のことをアナウンスするのだけれど、最後に「ご協力いただきましてありがとうございます」って言うの。

誰にお礼いってんだ?

「いただく」は「もらう」の謙譲語。してもらった自分に「ありがとうございます」っておかしいだろ。

協力した客に礼を言いたいなら、「ご協力下さいまして、ありがとうございます」だろ。

以前、似たようなこと書いたっけ。

→ http://araremiemama.blog.fc2.com/blog-entry-47.html

貝紫染め

貝紫染めで有名な染織家西山和恆氏とともに、貝紫で螺鈿を染めるお仕事をなさった吉野芳博さんの展示会に行って参りました。西山先生が全部貝紫で染めたお着物が見られるってことだったので。


20160921162133711.jpg


10 kgのアッキ貝からとれる染料はわずか1 gとか。

貝紫染めって触れ込みのお着物は結構見かけるけれど、ふつうはほんの一部に使っているだけ。でも、上の写真の着物の紫の染料は全部貝紫なんだそうです。値段をつけられないので、非売品だそうです。

ま、希少価値はあるけど、意匠としては微妙かな~。素敵~、欲しい❗ とはならないな。



こちら(↑)は、西山先生が「徹子の部屋」に出演されたときに徹子さんがお召しになったもの。こんな写真が添えられていました。


こらがアッキ貝。10 cmくらいの大きさでしょうか。


この貝から染料をとる行程がこちら。

img034.jpg

  1.  アッキ貝を置いてから取り出す前段階。
  2.  会を削り、内臓の中のパープル腺を取り出す。
  3.  取り出したパープル腺を濾して粒子をすり潰したところ。
  4.  紫外線に触れると鮮やかな紫色に。

そして、今日の私のお着物は吉野先生のお召しと六重奏の帯。どちらも貝紫染めの螺鈿がちょこっとだけ貼られています。(見えないけど。)

tag : 貝紫西山和恆

ガスをバブリングする

「吸引されたガスは,吸収液にバブリングされる」
と原文に書いてあった。

日本語の「バブリング」っていうのは、液体をぶくぶく泡立てるってことだと思うのだが、「ガスが吸収液にバブリングされる」っていう場合は、「ガスを吹き込んで、吸収液をぶくぶくさせる」ってことnなんだろう。

さて、これを英語にする場合、ぶくぶくするのは吸収液だし、bubbleは自動詞なので
The sucked gas is bubbled in the absorbing solution.  や
The sucked gas bubbles in the absorbing solution.  なんてのはなしだ。

「ガスをバブリングする」っていうのはつまり、「ガスを吹き込む」ってことなので
The sucked gas is blown into the absorbing solution (for bubbling).  でいいんじゃないか?

日本語のもつ動作の主体が何なのかをしっかり押さえよう。


ワインセラーを買い替えた

2012年10月に購入したワインセラーがたった4年で壊れた。


オークセール +Lounge プラスラウンジ LNE-W306B [6本収納ワインセラー]
ってやつだった。


商品紹介の文には静かだって書いてあったけど、結構ブンブンとうるさかった。で、これから涼しくなるし、とりあえずなくてもいいかな~と思いつつ、壊れたのを廃棄することを考えると、新しいのを買って、ついでにリサイクル処分してもらうのがいちばんいいかな~とyodobashi.comを眺めていて気づいた。というかyodobashiの術中に嵌ったのかも?


同じ機種は楽天市場でもいくつかあって、ポイントの付き方も値段も同じだったけど、リサイクル費用や手間を考えると断然yodobashiだったのだ。
買ったのはこれと同機種。

どこにも評価が載っていないのでちと不安ではあったけど、いいって書いてある評価だって、4年も5年も使った後での評価はないし、初期性能なんてどれもにたようなものだろうから、ま、いいかって感じ。


とりあえず音が静かなのがいい。これから涼しくなるので、庫内の温度が下がらないってことはないだろう。ヒーターはついていないので、冬は温度が下がりすぎる。そんなわけで冷却力の評価は来年の夏を待つことになる。


それにしても、1万数千円の商品のリサイクル料金が5000円以上した。なんだかな~。


見られる、させていただく

某サイトでこんな言葉に触れた。

実際に見られると分かりますが
恐ろしく物欲が湧いてくるそんなアイテムです」

助詞「られる」は、[られ|られ|られる|られる|られれ|られろ(られよ)]上一段・下一段・カ変動詞の未然形、サ変動詞の未然形「せ」、使役の助動詞「せる」「させる」の未然形に付く。


受け身、可能、自発、軽い尊敬の意味を表す。


最近は尊敬になんでも「られる」を使っていて、意味不明なことが多い気がする。


「実際に見られる」もそう。

誰が何を見るんだか?


客に見てもらうという意味なんだよね。なら「実際にご覧になると」っていって欲しい。

 
そういえば昨日、あるところで、誰かにお着物をもらったらしいおばさんが、「いただかかさせていただいた」と言ってたのを聞いて、目が点になった。

何度も無心してやっとこっさ手に入れたのかい? って思ったけで、きっと、くださった方のご厚意で「いただいた」のよね。

なでしこの踊り

新橋の若手芸者が次のスターを目指して芸を披露する「なでしこの踊り」を新橋演舞場で見に行きました。

 

懐石弁当を頂き、間近に若い芸者さんを見て、その踊りや歌を楽しみました。

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新橋演舞場はもともと、新橋の芸者さんたちのためにできた劇場なんだそうです。
踊りが始まる前に大先輩のお姐さんが踊りの背景や見どころを説明してくれるので、とても勉強になります。

今回の出演は立役が千代加さんとのりえさん。女役で芸者を演じたのがちよ美さんと寿々女さん。4人とも5月の東をどりにも出演されていましたっけ。

立役は髪が真ん中から割れていて、帯の結びが後見。女役は角だしに結ぶのだそうです。


そして襟の出し方が新橋芸者のこだわりなのだとか。
右側だけを見せるのだそうです。
 
立役ののりえさん。髪が真ん中から割れてます。

14730623460.jpeg 
 

最後は舞台から降りた芸者さんたちが、客席を回って感想を聞いたり、一緒に写真を撮ってくれたり。
 

なかなか楽しい会でした。春のなでしこ踊りにもぜひ伺いたいと思います。
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Author:miemama
お着物好きの悩み多き特許翻訳者

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