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セルヴァビアンカ~イタリアワイン

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DOCGヴェルナッチャ・ディ・サン・ジミニャーノという格付けのヴェルナッチャ100%のワイン。

ミネラル感たっぷりで、甲州に似てる。

3700円も払ってこれ飲むなら、1900円のグリド甲州のほうが断然いい、というかグリド甲州のほうがうまいと思うのだった。

      

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大島紬を仕立て直して

最近、いろいろな方からお着物をいただく。特に大島は、今では織られていない貴重なものが多く、少々サイズが合わなくても有難くいただく。

そんな1枚。

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夫の古くからの友人のお母さまからいただいた大島。一元式の細かな絣が素晴らしい。今年、お年始にご挨拶に伺ったときにいただいた。せっかくだから、私の寸法に仕立て直して、長く大切に着たいと思い、そめの近江さんにお願いした。

洗い張りをして仕立て直すと3~4か月はかかる(そめの近江さんだから?)ので、単衣のシーズンを経て、ようやく昨日、再デビュー。

まなかり姉さんからいただいたのも含めて大島大臣になってしまった。幸せなことだ。

      

能楽入門~ワキの視点を知る

能楽入門はもう5回を数える。先月の第4回は衣装とその着付けがテーマで、言葉にするのがなかなか難しく、ブログに記録することができなかった。

今回は、ワキのお話。講師は下掛り宝生流の御厨誠吾さん。

下掛り宝生流というのは、ワキの流派なのだそうだ。現代の演劇は映画の世界とは違い、能楽師のワキ方はワキしかやらない。いずれはシテで主役を張るなんてことはない。

その役割は、幽霊だったりするシテの話の聞き手であり、観客の代表者。つまり、現実に、今、生きている人間の役である。

通常、一番最初に登場して、シテの登場場面の場を作り上げる役どころなのだそうだ。目立たず、シテが出やすい雰囲気をつくのだそうだ。

今回は、講座の最後に鑑賞する『葛城』の詞章を参照しながら、各場面の謡を解説してくださった。特に、名乗り、道行(みちゆき)、着台詞(つきぜりふ)と続くオープニング(と能でいうかどうか?) のパターンがあるというのを知ったのは大きな収穫だった。

ところで、能ではいつ拍手をするか、というのが話題になった。

拍手というのは西洋から入ってきたもので、能ではもともと拍手をするという習慣がなかったのだそうだ。そうはいってもということで、最近は、地謡やお囃子が退場するときにするが一般的なのだそうだ。そういえば、私も初めて能を観たとき、シテが橋掛かりを渡って退場していくのに、誰も拍手をしないので、えっ? 拍手しないのか?って思ったっけ。

演目によるが、夢の世界に入り込んで、拍手をするのを忘れるというのが理想なのだそうだ。

話題豊富ななか、ワキ方の役割と誇りをたっぷり伺えて、貴重な2時間だった。

そして、この日に装い。

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10月になって、いよいよ本格的に単衣のシーズン! って感じ。なんか1か月ほど季節感がずれてるのだけれど。

      

エウゲニ・オネーギン@新国立劇場

新国立劇場オペラの新年度開幕はチャイコフスキーの『エウゲニ・オネーギン』。

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私にとっては、初ロシアオペラ

所謂原作というのがあって、プーシキンの韻文小説なのだそうだ。それをチャイコフスキー自身の経験を盛り込んで作り上げたという。チャイコフスキーもすれ違いの人生を送ったのか? というか 恋愛が成就するにはタイミングが大切よね~と思ったり……、イタリアオペラのような華やかさはないけれど、なかなか考えさせられる(還暦女がなにをいまさら、だけれども)、しかも道徳臭い作品だった。

指揮: アンドリー・ユルケヴィチ
演出: ドミトリー・ベルトマン
タチヤーナ: エフゲニア・ムラーヴィエワ
オネーギン:ワシリー・ラデューク
レンスキー: パーヴェル・コルガーティン
オリガ: 鳥木弥生
グレーミン公爵: アレクセイ・ティホミーロフ
ラリーナ:森山京子

アリアが多い作品だったが、実力者を揃えたのだろう。どれも素晴らしかった。新国立劇場合唱団はいつものように素敵なハーモニーを奏でてくれた。

そして、この日の装い。

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着物は西陣宮田織物の単衣。帯は、野蚕糸をつかった名古屋帯。尾峨佐染繍製を社長さんのご厚意で破格のお値段にて購入したおニュー。これからたくさん活躍しそうだ。

      


tag : 尾峨佐染繍オペラ

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Author:miemama
お着物好きの悩み多き特許翻訳者

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