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町子さんと京友禅

前回の続き
篠屋さんで貴重な歴史資料を見せていただいた後、西陣織の伝統工芸士 杉村町子さんがすくい織の帯を織っていらっしゃる様子を見学した。

新日本紀行で篠屋さんが紹介されたとき、10代目が新しく考案した帯の製作を依頼したのがこの杉村町子さん。テレビに映っていた町子さんは、気さくで元気なおばさん。お目にかかった町子さんもその印象のままの方だった。

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織っているときが何よりも楽しいいっておっしゃっていた。天職なのだろう。あんまり夢中になっているときは、ご主人が食事を作ってくれるのだとか。そんなご主人も伝統工芸士なのだけれど。

ちなみに、下の帯は町子さんが織ったものらしい。7月下旬に結城を紹介されたときに合わせた帯。

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そして、次は手描き友禅の現場へ。

篠屋さんの友禅の着物は、西陣お召に友禅を施す。ならば、地色のある所に色を指すのかと思ったら、さすがに然に非ず。染めていないお召糸で白生地を織って、そこに描くのだそうだ。お召なので糸が詰まっているので、染料がなかなか入っていかないので難しいとのこと。

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でも、地が染まっているのはなぜ? と伺ったら、こちらの工程は、青花で下絵を描いて、糸目を置いた後に、糊伏せして地染めをするのだそうだ。

そういえば、友禅染は糸目に使う糊で工程が違うという話を聴いたことがあったのを思い出した。たぶん、こちらはゴム糊をつかっておられるのだろう。地染めのあとに水洗いしても、ゴム糊は落ちずに残る。模様を彩色した後に溶剤でゴムを落とす。この工程だと、地色を見ながらバランスを考えて色挿しできるという利点がある。

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筆は、厚みのある平筆のような筆。本来はこのような筆を使うのだとか。この筆のほうが使い方によっていろいろな線を描いたり染めたり暈したりが自由にできると。でも、使いこなすのには時間がかかるので、最近は丸い書道の細筆のような筆を使うのが一般的になっているそうだ。

この着物の完成形がこちら。

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篠屋さんに展示されていたのがあまりに素晴らしかったので、当てさせていただいた。感謝。

さて、京都ではおいしいごちそうもいただき、観光も少しだけした。その様子はまた後日。

        

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