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ランチ会から佐伯祐三展

氷点下4℃とかいう寒い朝のわりには暖かな日差しが心地いい午後、と思っていたらば日が傾くころには冷たい風、という木曜日、久しぶりのランチ会でパレスホテル東京へ。


最近のホテルのお食事は値段の割に貧弱。だいだい、オードブルとメインとデザートの3品。今回もそんな感じ。ま、物価高騰の折なので仕方いのかも……。とはいえ、他愛もないおしゃべりも弾んで楽しんだ。



この日の装いは、ちょっとおめかしして、はんなり系。みんなに珍しいといわれてしまった。加賀友禅に佐賀錦。伊達衿までつけてみた。



お食事後は、東京ステーションギャラリーで開催中の佐伯祐三展へ。


30歳という若さで亡くなった早逝の画家。絵描きであった時間はその生涯の1/3程度だったと思うけれど、そんな彼の暮らした街とそこでの模索がたっぷり感じられる回顧展だった。4月2日までとのこと。



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theme : 着物
genre : ファッション・ブランド

味方玄の「能楽ちょっといい話」

伝統文化交流協会主催「味方玄の『能楽ちょっといい話』」を聴きに清澄庭園内の大正記念館まで出かけた。


今回は、木曽義仲の忠臣かつ愛妾として語り継がれる女武者・巴御前のお話、戦場に散った気高き愛のお話だ。


主君とともに命を絶つことを許されなかった女性の無念と悲しみを描いた曲。年配の能楽師が舞うよりも若い方のほうがふさわしいそうだ。


木曽義仲が亡くなった後のお話は、昨年の大河でも描かれていたけれど、彼女がその後どう生きたかなんて、この曲のなかではどうでもいいことなのだという味方さん。能楽師らしい視点だ。


巴の後場の衣装の着付けの実演もあった。



今年の秋、テアトルノウ京都公演の演目にもなっているそうだ。きっと、お嬢さんの梓さんが舞われるのだろう。


今年は京都の公園にも行ってみたい。



そしてこの日の装い



正式会社名って?

例えば組成物の発明の明細書には実施例として具体的な例が記載されている。市販の薬品や材料などを使用する場合、製造業者の名前が、例えば、Irgacure 819((BASF社製)などと併記されている。


この会社名については、翻訳者が調べて正式な会社名を書くことと指示されることが多いのだけれど、最近はグローバル企業が多くて、国ごとに社名が違っていたり、ホールディングスの形態をとっていると中で細かくいくつもの会社を持っていたりして、正式の名称なんてわからないことが多くなっている。


そもそも、〇〇社製と書かれていても、どこの国で作っているのかもわからない。もとは日本の企業でも海外に子会社を作って、そこで作っていることだって多い。


例示したBASFは、ドイツに本社を置く総合化学会社で、日本には「BASFジャパン株式会社」という会社があるけれど、Irgacure 819 という製品は、BASFグループのどこのなんという会社が作っているのかわからない。


だいたい、ブランド名のBASFと記載するだけで十分だろうと思っているのだが、訳文を納品する際のチェック表に、「会社名は正式名称か?」なんて項目があったりすると、みなさん、どうしているんだろう? と思ってしまう。


会社名よりブランド名だろ?


「京都・智積院の名宝」展

ながもち屋さんが査定してくれている間に、サントリー美術館で「京都・智積院の名宝」展を鑑賞した。


京都東山にある、真言宗智山派の総本山である智積院が数百年にわたって守り受け継いできた名宝が寺の外に勢ぞろいするとの触れ込みのせいかとても混んでいた。


見どころは長谷川等伯一門によって描かれた金碧障壁画群なのだけれど、興味深かったのは、この障壁画群が智積院にあるのかという、その経緯だった。


智積院は、室町時代中期に、当時、修行僧の額級の場として隆盛していた紀州の根来寺山内に創建されたそうだ。現在の京都の地は徳川家康から賜った寺領である。


根来寺が隆盛を誇っていたころに勢力を広げていたのが豊臣秀吉(このころはまだ豊臣姓ではなかったかも)。根来寺は、紀州攻めに出た秀吉と対立して焼き討ちに遭い、智積院も消失してしまう。


一方、天下人となった秀吉は、世継ぎとなる長男をわずか3歳でなくしてしまい、その菩提を弔うために壮大な伽藍を持つ祥雲禅寺を建立し、室内を絢爛豪華な障壁画で埋め尽くした。その障壁画こそが、今回の展覧会の目玉である長谷川等伯とその一門の手による障壁画群である。


ではなぜ、現在は智積院にあるのか?


再興を目指していた智積院は、関ヶ原の戦いで勝利した徳川家康から寄進を受け京都で再興を果たす。権力が徳川に移り豊臣家が滅びると、主のいなくなった祥雲禅寺も家康から譲り受けたのだそうだ。


そして、室内を飾っていた障壁画もそのまま智積院に引き継がれたということ。権力の趨勢とか時代背景とか、様々な歴史の綾のなかに芸術も存在するというわけだ。



画像は、フォトスポットに置かれていた、長谷川等伯の国宝「楓図」のうちの2面の模型。


智積院は学問の場ということもあり、宗派を問わずに様々な名品が残されている。江戸幕府と密接な関係があったため、歴代の有力者たちから寄進された作品も多いということで、その経緯を記した寺宝目録などというものも展示されていた。


また、近代の京都画壇で活躍したという土田麦僊や堂本印象の障壁画も展示されていた。堂本印象の「婦女喫茶図」は、長谷川等伯らの障壁画の影響を受け、西洋の近代絵画の影響をかない受けたいるようで、私、ちょっと好きかも。


今度、京都に行った時には、堂本印象美術館を訪ねてみようと思った。


余談だけれど、Wikipedia によれば堂本印象は、はじめ西陣織の図案描きをしていたそうだ。


会期は今月22日まで。


因みに、この日の装いには西陣織の袋帯。



ながもち屋さんへ

もう着なくなった着物や帯を持ってながもち屋さんに伺った。

ながもち屋さんというのは、着物や帯の委託販売業者である。預かった着物や帯を販売して、その半分がながもち屋さんの取り分というシステム。と、思っていたらば

なんと、委託販売手数料が50%から60%に上がっていた。つまり、私の取り分は40%になっていた。この1月から変わったのだそうだ。

それもショックだったのだけれど、対応も酷かった。ずっと予約が一杯で、漸く昨日になったというのに、少々いいものをもちこんだためか、対応してくれた方、「私ではお値段をつける自信がないので、査定できる担当者にあとで対応して貰って連絡する」と宣うた。

予約して指定の日時に行ったのだから、当然、きちんと査定できる人が対応してくれるものとおもっていたのに、違うんかい❗ と思ったけれど、一旦引き上げて連絡を待った。

結果としての感想だけれど、結局、証紙付きの産地ものや作家もの、ブランド品以外は、元がどんなに高価でも、だいたい付ける金額が決まっていて、大概は素人が付けている。

ブランド品などは、そこそこ査定できる人が、あれこれ、それらしい難癖をつけて値段を下げる、というシステムに変わったようだ。以前はもう少しましだったと思うのだけど。

リサイクルきものの価格は下がっているということだろうか?

そんなわけで、持ち込んだ半分は持ち帰ってきた。そんなに安くて取り分は40%なら、自分で着るか、メルカリに出品するわ、と。

そして、ながもち屋さんを利用することはもうないと思う。

 

対向する=opposite to なのか?

特許明細書では「対向する」という語は「向かい合っている」という意味で使われる。


訳語には"opposite" や “oppose”が使われることが多い。


例えば、These walls are opposite/opposed to each other.


でも、opposite toだと「向かい合う」のか、その反対の「背中合わせ」の意味か分からない。


「得られた印刷物を、インクが付着した印刷面とインクが付着していない非印刷面とが対向するように積み重ねる」

という場合、印刷した紙を次々に重ねていく場合や、細長いシートをロール状に巻いている場合が考えられるけど、


印刷面と非印刷面は常に

”opposite to each other” なので、「対向する」に ”opposite to” を使うと、何が言いたいのやら……、になってしまうので、こういう場合は "face" を使うようにしなければ、と過去の自分の訳文を見て、反省したのだった。 


The printed material is layered such that the printed side is opposite to the other side.

ではなくて

The printed material is layered such that the printed side faces the other side.



麦焼酎 IKIKKO Deluxe

昨日に続いてお酒の話。

年始から年始にかけて、いろいろお酒をいただいた。そのうちの一本。長崎県壱岐市の麦焼酎である。


16732637200.jpeg


壱岐は麦焼酎発祥の地なのだそうだ。

ウイスキーを水で薄めたような味。麦の蒸留酒だし、樽熟成してるからね。

酷のある深い味わいを狙ったのだろうけど、かえって物足りなさを感じてしまう。悪くはないけど。

 

泡盛3種

先月、石垣島に行って、お土産ではなく自分のために買って来た泡盛のみ比べセット。


16731885270.jpeg


どれも美味しかったけど、一番左側が私の好み。ロックがいい。でも、こういう系のお酒はどこがどういいかとか表現できない。強いて言えば、高級な白酒(ばいちゅう)か?

 

長襦袢をお洗濯

暮れにメルカリで正絹の赤い長襦袢を手に入れた。

着物の袖から覗く赤い色にあこがれていた。


で、襟をつける前にお洗濯。



身丈はちょっと長めだったから少し縮むくらいでいいのだけど、袖は縮まないように、重り代わりにクリアファイルを2枚づつ入れて干している。


さて、どうなりますことやら。


moiety

分子の一部分を moiety という。


Wikipedia には次のように記載されている。

https://en.wikipedia.org/wiki/Moiety_(chemistry)

In organic chemistry, a moiety is a part of a molecule that is given a name

because it is identified as a part of other molecules as well.

Typically, the term is used to describe the larger and characteristic parts of

organic molecules, and it should not be used to describe or name smaller

functional groups of atoms that chemically react in similar ways in most

molecules that contain them.


(有機化学において、moiety とは、他の分子の一部としても同様に識別される分子の一部である。

通常、この用語は有機分子の特徴を示す大きな部分を表すのに用いられ、それを含むほとんどの分子の、同様に化学反応する小さな官能基には使わない。)


Wikipedia にはベンジルアセテイトの例が図入りでわかりやすく説明されている。

エステル部分は “ester functional group”

アセチル基の部分は、”acetyl functional group”

そして、ベンジルオキシ基の部分は "benzyloxy moiety" としている。


例えば、「スチレン-ブタジエンブロック共重合体のブタジエン部分」は

"the butadiene moieties of styrene-butadiene block copolymers" 

とすればいいのかな?


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Author:miemama
お着物好きの悩み多き特許翻訳者

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