成分表示の「内掛け」と「外掛け」
特定の分野では、組成物の含有量をいう際に「内掛け」とか「外掛け」とかいう言葉を使うらしい。
利益の計算ではよく使うらしいが、含有量の「内掛け」とか「外掛け」ってどういうこと?
ということで、調べてみた。
「内掛け」とは、組成物全体(計算に含めない成分の除いた全体)を100質量%としたときに、100質量%中のそれぞれの成分割合
例えば、「耐火軽量骨材を内掛けで90質量%含む」とあれば、耐火軽量骨材の含有量を含めた粉体組成物全体を100質量%として、この100質量%中に耐火軽量骨材を90質量%含むことをいうこと。
「外掛け」とは、組成物全体(計算に含めない成分の除いた全体)を100質量%としたときに、この100質量%に含まれていない成分の割合
例えば、「起泡剤を外掛けで0.02質量%含む」とあれば、起泡剤の含有量を含まない組成物全体を100質量%として、起泡剤を付加的に0.02質量%含むということ。
では、内掛け、外掛けって英語でなんという?
これって業界の方言みたいなものなので、きまった訳語はないと思うので、
containing 0.02% by mass of a foaming agent relative to the total mass of the composition, not including the foaming agent
などとするしかないような……。
能楽「三人の会」へ
3月11日はちょっとハードな一日だった。
3.11のチャリティーコンサートに行く前に、観世能楽堂でお能を鑑賞。
「三人の会」という観世流の若手シテ方能楽師三人が主催する会の特別公演があったのだ。三人のうちのひとり川口晃平さんは、私が最近注目している能楽師。「山姥」を舞った。
晃平さんは声が通って、謡がとても心地よい。舞も大きくて美しい。
ところで、観世能楽堂は今回が初めて。実は来年、ここの舞台で踊る予定。ということでちょこっと下見も兼ねたのだった。
第10回「全音楽界による音楽会」へ
「全音楽界による音楽会」という3.11チャリティーコンサートというのに行ってきた。
このコンサートは、2011年3月11日の東日本大震災で孤児となった子供たちを成人するまで援助しようという趣旨で毎年3月11日に行われている。発起人はコシノジュンコ、三枝成彰、堤剛、林真理子、矢内廣、湯川れい子など。会場となっているサントリーホールや、チケットを取り扱うチケットぴあも協力しているとのこと。
チケットは無料なのだけれど、入場時に1万円以上の寄付が必要で、コンサート終了後に寄付の総額が発表される。今回は1900万円以上の寄付が集まった。
さて、このコンサート、実はそんなに期待していなかったのだけれど、すっくごくよかった。クラッシックから演歌、市民合唱団まで様々なジャンルからボランティアで参加したアーティストの方々のパフォーマンスが素晴らしすぎて、かなりな感動。
中でも印象に残っているのは、cobaさんの演奏と坂本冬美の大阪で生まれた女。
cobaさんはオーケストラとともにアコーディオンでご自身の曲、Agua monegros を演奏。アコーディオンのイメージがすっかり変わってしまった。様々な音が何重にも重なって、それがオーケストラと溶け合って、激しくもあり美しくもあった。
坂本冬美は、オーケストラがカノンを演奏する中で、BOROの「大阪で生まれた女」を熱唱。全く違う曲同士がハーモニーとなる相乗効果を生んでいた。聞き惚れてしまった。やっぱ、歌うまいんだわ。
そんなわけで、来年の3月11日も絶対、このコンサートには行こうと決めたのだった。
この日の装いは、何年かぶりで袖を通した中村勇二郎の訪問着とスコープココの袋帯。
草履を着物と合わせて、尾峨佐染繡の汕頭の鼻緒。
ウタマロ石鹸
足袋を洗うのに愛用しているウタマロ石鹸。こんなに小さくなるまで使ったので、いよいよ新しいのを買ってきた。
漂白剤が入っているのでよく落ちる。足袋の裏は白くないといかんのです。はいている本人は気づかないかもしれないけれど意外と目立つのだ。
足袋の洗い方っていろいろ雑誌や本なので紹介されていて、一通りやってみてたけれど、私的にはどれもいまひとつしっくりこなかった。生活スタイルとか環境とかにぴったりはまらないと長く続かない。私が実践しているのは、数年前、NHKのあさイチで紹介していた泥んこ靴下の洗い方。
洗剤を溶いたぬるま湯に15分程度つけてから、汚れた部分(足袋の場合は裏側)に石鹸をこすりつけてブラシで擦って汚れを落とす、という方法。これはなかなか秀逸だし、私の性格や環境にぴったりとはまった。
因みに、ブラシはおしゃれ着洗い用洗剤ハイ・ベック専用のブラシ。馬毛を使用しているのであまり生地を傷めずにとてもよく汚れが落ちるし、何より使いやすい形をしているのがいい。
自分のスタイルに合ったやり方で着物ライフを!
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