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特別な日の装い

アイーダの鑑賞は、きものsalon というきもの雑誌が主催するサロン・ド・オペラの会に参加してのことだった。きものを着てオペラを観てから、その余韻とともにディナーを楽しむという会で、年に1度(もしかした2回?)開催されるイベントだ。何度か参加させていただきている。人気の高いイベントなので抽選があったりする。今回は先着順だったおかげで参加できた。

一人でオペラを観るときは、2階か3階の真ん中のブロックのシート(A席かB席)をとるのだけれど、この会の時だけはS席。そういう意味でも私にとっては特別な会だ。

きものは、七代目永治屋清左衛門の唐織の訪問着に、スコープココのダリヤ文様の袋帯。清左衛門さんのこのきものはなかなか着る機会がなくて、数年タンスに眠っていたのだけれど、ようやく外の空気を吸わせてあげられたという感じ。

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開場に、同じ着物で色違いをお召しになっている方がいらしてびっくりしたり、うれしかったり。

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彼女は、薄緑のお色目(@新国立劇場)

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きものsalonの編集長さんもご一緒に(ディナー会場の東郷記念館)

このオペラの会はゲストも豪華。今回は、女優の賀来千香子さん。三大テノールの追っかけをやっていたお話とか、おきもののお話とか、とても楽しいいトークショーだった。大谷選手のファンらしく、最後は大谷選手をべた褒めしてらした。今のところ、彼は日本の宝のような存在だから、話題としてはどうしても避けられないかもしれない。

楽しい時間はあっという間に過ぎた。

 

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theme : 着物
genre : ファッション・ブランド

オペラ「アイーダ」@新国立劇場

新国立劇場の25周年記念公演『アイーダ』の千穐楽に行ってきた。

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演出はフランコ・ゼッフィレッリ。この『アイーダ」 は新国立劇場の記念公演としての定期的に上演されている。前回は2018年4月に20周年記念公演は私も観た。前回の公演についてはここで少しだけ書いた。

華やかな衣装、装飾を凝らした舞台は前回と同じなのだけれ、総勢300人を超える出演者が舞台の上に集まっている光景は、コロナ禍では無理だったのではないかと思うと、特別な感動もある。それに加えて、出演者が素晴らしかった。5年前とは全く違う印象で、とにかく魅了だれてしまった。

アイーダは特に、タイトルロール アイーダの敵役 エジプトの王女アムネリスが歌う場面がとても多いのでアムネリスのメゾ・ソプラノはとても大切。今回はアイリーン・ロバーツが歌った。いや、素晴らしかった。アイーダの相手役 ラメダス役のロベルト・アロニカも伸びの良い美しいテノールにも聞き惚れてしまった。そして、アイーダの父、エチオピア王アモナズロ役の須藤慎吾も秀逸だった。

祭祀 ランフィスは前回と同じ妻屋秀和。安定のバスだ。

開場には「ブラボー」が何度も響き、アフターコロナなのだなと実感。でも、マスク率高く、うっかりマスクを外して、お友達とおしゃべりしてしまったら、お隣の席の方に、マスクしないならしゃべるな、と注意されてしまった。ごめんなさい。

ずっと閉じていたクロークも復活していた。


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theme : オペラ
genre : 音楽

春を感じて

「こがねい春の能」に出かけた時の装い。迷った挙句、春を感じられる装いに。
ってどこが? って言われるかもと思っていたら、娘に「春らしい色だね」と褒められた。

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羽織はもう薄物でもいいかな、と思って出かけたのだけれど、帰りの時間には冷たい風が身に染みた。日が暮れると、まだまだ寒い日もある。

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着物は結城縮。結城縮はシャリ間のある結城紬で単衣に仕立てるのが普通なのだと思うけど、今頃の季節に着たくてあえて袷で仕立てた一枚。これも、やっぱり被りが出ているなぁ。10年前に仕立てたので、あれからちと太ってしまったため、身幅が少々足りない。被りもあることだし、そのうちに洗い張りをして市立て直しをしようと思っている。

帯は、辻が花文様の染の袋帯。柔らかくて締めづらいので出番が少ない。この着物との合わせるのは初めてだ。悪くない組み合わせだと思う。私、こういうの好きだな。

帯揚げは、少し青みが買ったグレーの染疋田。いつも、帯揚げの選択で失敗するのだけれど、今回は満足している。

草履も写真を撮ればよかったなぁ。深緑にブルーが入ったロートン織の鼻緒が着物と羽織にぴったり合っていて、今日のコーデは最高! と気分が上がったのだった。

 

theme : 着物
genre : ファッション・ブランド

第3回「こがねい春の能」へ

観世流能楽師で、期待の若手と勝手に私が押している川口晃平さんが主宰する「こがねい春の能」を観に小金井宮司楽器ホールへ。

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能楽堂ではなく一般のホールでのお能だ。シテは舞台に柱がないと舞えないので、代わりにガラスの柱が3本だっていた。屋根もないので空間が広いく舞台がとても大きく見えた。ガラスの柱から反射する光が効果的。壁には松はなく、橋掛かりにもない。ガラスの柱だけの舞台で仕舞が2曲と狂言「清水」。能が始まると龍と柳の幕(?)が3枚静かに降りてきて、正面に掛けられる。松の代わりだろうか。

この舞台はアーティストの阿部朱華羅さんによるものだそうだ。

演目は「隅田川」。子供を人さらいにさらわれた母親が、京からはるばる東国武蔵の国の隅田川まで息子を探してやってきて、その地で息子の死を知るという、世阿弥の息子、観世元雅の作品。能の演目の中で
能の中で最も悲しい曲だと、晃平さん。

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息子の死を知った女が、その子の眠る塚で子を弔うシーンの演出がなんともよくできている。女が悲嘆にくれながらも念仏を唱えていると、地謡とともに子どもの謡も聞こえてきて、やがて塚の中から子(子方)の亡霊が姿を現す。女が抱きしめようとすると消えてしまう幻に、一層悲しみが増す中、やがて夜が明けて亡霊の姿も消えてしまう。

このシーンをめぐっては、世阿弥と元雅とで論争があったそうだ。わざわざ子供を出さないほうがいいという父に、元雅は、いやいや出した方がいいと。どうしても出したかった元雅は父の反対を押し切ってしまう。

確かに、出さなくても母の悲しみは十分伝わるのだろうし、今でも、子を出さない演出もあるそうだ。でも、子を抱きしめようとして近寄ると、腕をすり抜けてしまう幻を何度も追いかける母の姿に、母の深い落胆がよく伝わり、一層悲しみを誘う。

シテが付ける「深井」という面もまた効果的。晃平さんの体から醸し出される悲しい雰囲気とも相まって、顔を伏せると泣いているように見えた。

とても素晴らしい舞台だった。来年の「こがない春の能」も期待したい。

 

theme : 能楽
genre : 学問・文化・芸術

クリムトを纏ってエゴン・シーレ展

もう1週間も前のことになるけれど、会期末間近に迫る「エゴン・シーレ展」へ上野の東京都美術館まで出かけた。上野は、散りかけた満開の桜が美しく、観光客でにぎわっていた。エゴン・シーレ展も、平日にもかかわらずたくさんの人が訪れていた。

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同時代にウィーンで活動していた画家の作品もたくさん出品されていて(もちろんクリムトも)、見ごたえのある展覧会だった。エゴン・シーレは夭逝の天才画家というイメージだったけど、本当に天才だった。人物のとらえ方が抜きんでている。

そして、この日の装いは、同時代、同じ場所で活躍し、しかも、エゴン・シーレをとても可愛がったといクリムトを連想してしまう着物。

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なんでこんな派手な着物を買ってしまったのだろうと後悔していたのだけれど、着てみるといい感じで、好きな着物の一枚になりそう。不思議。

 

theme : 絵画
genre : 学問・文化・芸術

シャトー・メルシャン 塩尻メルロー2018

確か2020年に手に入れたのだけれど、2,3年瓶で熟成させるとまろやかに進化するとのいう話だったので、我慢していたワイン。

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スパイシーな香りが印象的で黒い実の香りも豊富。かなり重めのワインかと思いきや、酸が効いていて爽やか~、と思っているとタンニンもしっかり残る、というなんとも楽しいワインだ。

本当は胡椒のきいたお肉がいいのだろうけれど、あり合わせのソーセージとお野菜を煮込んだだけのお料理。でも、ゆず山椒をたっぷり付けていただいたらマリアージュ

 

theme : ワイン
genre : グルメ

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Author:miemama
お着物好きの悩み多き特許翻訳者

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