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二期会オペラ『ドン・カルロ』@東京文化会館

この前の日曜日に、二期会オペラ『ドン・カルロ』を観に、生憎の雨だったけれど上野まで。

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『ドン・カルロ』は、16世紀のスペイン宮廷を舞台にしたヴェルディーの傑作だけれど、 絢爛豪華な超大作でコストがかかりすぎるため、日本ではたま~にしかやられない。

今回は、5幕で4時間超の長い演出ではあったけれど、舞台を20~30年後の未来のスペインに設定し、現代的でシンプルなセットになっていた。描かれる価値観は16世紀のままなのだけれど、反動が急激に進んでいる今の世の中を見ていると、あれが近未来かもしれないと思ったりもする。

単なる悲劇の恋愛物語ではなく、為政者や権力者がそうあるべきかを問うような、現代にも通じるテーマも含まれている。そして、人民を支配する権力者も宗教(教会)に支配されているということ。宗教が権力という名の暴力を振るわせる。おかしいほどに現代に通じる。

演出したロッテ・デ・ベアがインタビュー記事で、なぜ「近未来」に設定したのかという問いに、明白に確認できる歴史的な状況ではなく、人間の共同体そのものを問題にするためだ、と答えていた。そういう視点から、思想の自由を求めるロドリーゴの姿が印象的に描かれていたように思う。

バスやバリトンの低音も引き立つ作品なので、ロドリーゴ役の小林啓倫さんのバリトンがなおのこと印象的だった。

最後のカーテンコールで写真OKだったので、一人で観に行くときの指定席(?)から1枚。

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theme : 演劇
genre : 学問・文化・芸術

tag : オペラ

ぼ~っと仕事をしていると間違える

「セルロースエステルは、セルロース分子が有する水酸基の少なくとも一部が、エステル化された化学構造を有する化合物である。」

これを、私、

Cellulose ester is a chemical having a structure ~in which the hydroxy group of the cellulose molecule is at least partially esterified.

って訳してたのです。で、今日、見直していてびっくり!  何でこんな間違いしたんだろう、って。

セルロースってさ、グルコースがたくさんつながった構造しているので、水酸基たくさんついてるんだから、

~ in which some of the hydroxy groups of the cellulose molecule are esterified.

じゃん。

ぼ~っと、字面だけ見て訳しているとこうなる見本だと、自戒。さて、気を引き締めていきましょう!

 

theme : 英語
genre : 学問・文化・芸術

錦秋十月大歌舞伎へ

日本舞踊を一緒にお稽古しているお友達からご招待券をいただいたので、歌舞伎座で標記の公演を鑑賞してきた。

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演目は『双蝶々曲輪日記 角力場』と『水戸黄門 讃岐漫遊篇』
どちらもよく知られている、わかりやすく楽しいお話。でも、ガラガラ。平日の夜の部って、いつもあんなものなのかしら?

因みに、濡髪長五郎は獅童さん、放駒は巳之助さん、吾妻は種之介さん、黄門様は彌十郎さんだった。

いただいたチケットは1階2列42番、上手側の端っこの方。役者さんの表情や後見さんの動きがよく見られて、案外楽しい席かも。最近は、踊りを観るのも楽しいし、勉強になる。

今回初めて、お弁当を予約してみた。ネット予約で2100円。ちょっとした贅沢気分ではある。

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ついでに、着物の後姿を。
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theme : 着物
genre : ファッション・ブランド

tag : 尾峨佐染繍

ようやく夏の着物をお洗濯

ようやく、というか突然に秋がやってきたので、夏物を洗濯。

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木綿の浴衣と、シルック(ポリエステル)とたぶん麻のきもの。私は、着物用の洗濯ネットは使わない主義。あれに入れると水が布に十分に浸透しない。大概は手洗いするのだけれど、3枚もたまっちゃったので、洗濯機のドライモードでやってみた。ただし、脱水は慎重に。

少し前に、Instagramで知った干し方が秀逸だ。袖を伸ばすのではなく、内側に畳むようにして干す。着物ハンガーの長さ不足で生じる袖の折れ曲がりがないうえに、省スペースで沢山干せる。

教えてくださった方に感謝。

 

theme : 着物
genre : ファッション・ブランド

9月のきものコーディネートまとめ

真夏から一気に晩秋になってしまったようなここ数日の気温。
暑かった9月のコーデをまとめました。

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左上から右へ順に
① 青山華の会にて「ふるあめりかに袖はぬらさじ」@新橋演舞場鑑賞
きものは 7代目永治屋清左衛門
帯は、手すき和紙を織り込んだ博多織

② 着付け教室@新宿
きものは 米沢白根澤織物さんのうさぎ柄の捩り織
帯は①と同じ

③ 調布日本舞踊連盟主催の着物あれこれ講習会@調布たづくり
きものは 小糸染芸さんの紋紗
帯は小菊の刺繍の名古屋

④ 踊りのお稽古@調布たづくり
着物は、夏大島
帯は、菱屋善兵衛さんの半幅

⑤ 着付け教室@新宿
きものは、寺島利男の夏の小紋
帯は、琉球紅型、やふそ紅型工房 「貝にすすき」の名古屋

⑥ 踊りのお稽古@調布たづくり
きものは、有松絞りの浴衣
帯はすくい織八寸

⑦ ミュージカル「生きる」鑑賞@新国立劇場
きものは、スコープココ
帯は、貴久樹の「リヨンの花飾り」というなの手紬八寸

⑧ 出稼ぎお仕事@半蔵門
きものは、西陣宮田織物さんの単衣
帯は、南風原花織の名古屋

「生きる」は、黒澤明の映画「生きる」のミュージカル版。鹿賀丈史と市村正親のダブルキャストで私が観たのは鹿賀さんの回。1950年代のお話だけれど、今見ても共感できるし、却って力をもらえた、というようなことを書きたかったのだけれど、なんだか余裕がないまま書く機会を失ってしまっていた。

 

苧麻とラミー

一般的な理解と特定に分野で使われている言葉では定義が異なることがある。

例えば、ラミー。英語で ramie。
一般的な織物の世界でラミーと言えば苧麻のことなのだが、和装の世界ではラミーは、手紡ぎではない紡績した苧麻の糸のことを指す。

苧麻は、繊維を細かく裂いて、縒って長くつなぐ「積む」という作業が必要で、現在は多くの場合、紡績機を使って、一度砕いた麻の繊維を固めて糸にする「紡績」という方法で糸が作られる。「紡績」って言葉自体も、短い繊維を糸にすること全体を指すのだけれど、和装の世界では機械で紡ぐことを「紡績」というらしい。

多分、同じ苧麻の糸でも、手間がかかりケバや節の無い軟らかい風合いの手紡ぎと区別するためにカタカナでラミーと言っているのだろう。和装の世界は、手間暇かけたものが好きだし、ありがたがられて高く売れる。

因みに、夏のあこがれ、上布はみんな苧麻で織ったもの。麻織物ではなく苧麻織物である。私としては、手紡ぎの高価な上布より、汗をかいたらじゃんじゃん洗える「ラミー」でいいのだけれど。丈夫な苧麻の織物といっても、数十万円から100万円以上もするような着物をじゃんじゃん洗うなんてできないもの。

なんて、季節外れの話題をしたのは、今、扱っている案件に「麻」が出てきて、ついつい詳しく調べてしまったから。ついでに後々のために記録しておく。

 

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Author:miemama
お着物好きの悩み多き特許翻訳者

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