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『きもの草子』

先月、現在サントリー美術館で行われている「小田野直武と秋田蘭画」展の記念講演会に行ってきた。法政大学総長の田中優子氏の「日本文化にとっての小田野直武」というタイトルの講演だった。いつもテレビに着物姿で出演されている先生だったので、講演内容より先生のほうに興味があったからだったのだが、江戸時代は第1次グローバリゼーションが完成した時代だったという話が非常に面白くて、聞き入ってしまった。

16世紀末にフィリピンのマニラ港が開港して太平洋が結ばれて世界がに繋がり、その影響を日本ももろに受けたという。異文化や海外の価値観が国の体制に影響しないように鎖国したはずなのに。

外から入ってくる力に対抗するために国を閉じたのだろうけれど、それでも否応なく入ってこようとするものに対応するためなのだろう。新し体制や産業を用意する必要が生じて、中国や、オランダ東インド会社を通してヨーロッパから情報や物を導入し、外国から入ってくるものを参考にして日本の職人が物を作りたのだという。

そんな話を聞いていてふと思った。室町時代の小袖が江戸時代に現在の着物の様式になっていったのにはこういう背景があったんだなと。着付け教室で習った織や染めの歴史に繋がるところがあると。

もう少し氏の著作を読んでみようと思い、探していて目に留まったのが『きもの草子』である。

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1月~12月の月ごとに、その季節に沿うように氏の思い出の着物と帯を紹介し、着物の歴史やアジアの布の話などなど、それにまつわるエピソードが綴られている。江戸文化の研究者である氏が着物を通してアジアの中の日本を再発見させてくれているようなとても新鮮な感覚のきものエッセーだった。

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