日本文化を学ぶ講座第2回「茶」
▼7月から始まった月1回のこの講座。第1回はイントロダクションだったので今回が実質的な第1回。テーマは「茶」。
茶道の作法はなぜ必要かから講義が始まる。
お点前や作法という、一見どうでもよく思える細かいルール。それさえなけば茶道も楽しそうなのだが……。本当にそう思っていたので、私には無縁だった。
茶道は作法を習うのが目的ではなく、コミュニケーションの場であるお茶会やお茶事で出席して、人と円滑に交流できるようにするのが最終目標目的なのだそうだ。
バブル期のゴルフや、明治~大正の謡と同様に、お茶はコミュニケーションツール、ビジネスツールのだそうだ。とはいえ、それは室町から江戸時代初期までくらいのこと。
お茶は遣唐使として唐に渡った僧侶が日本に伝えたのだそうだ。歴史は流れ室町時代、8代将軍足利義政の頃、現代につながる茶や花や能といった日本文化の根っこともいうべき「東山文化」が生まれ、やがて茶を飲むという行為が上層階級の人々の集うサロンのツールとなっていく。
そして応仁の乱を経て商人が力を持つようになると、茶の場は豪商たちのビジネスツールとして使われるようになる。
もともとは最下層庶民である商人の社交場を円滑に運営するには暗黙のルール、「型」が必要になってくる。「型」は最小限の手間で場を作り上げるのに非常に有効なのだ。それが、お点前や作法であり、そうしたことの基本的な体制を作り上げたのが千利休なのだと、先生。
「型」は身につけないと始まらない。反復練習によって体で覚えて身に着けていく。身についてしまえば、その先には自由が開ける……、というような楽しいお話を2時間。薄茶をいただく実習も。お菓子は薯蕷饅頭。
流れるような先生のお話が面白くて、だからす~と聞いてしまってわかった気になっているのだが、あとから文章にしてみると、なんとも曖昧にしか覚えていない。ま、いいか。繰り返し繰り返し講義を聴いているうちに芯ができてくる気がする。
次回は「香」。
で、この回のコーディネートはこれ。
着物:小糸染芸さんの紋紗
帯:小菊の刺繍の夏名古屋
帯締め:薄きいろのトンボ玉に同系色の三分紐
帯揚げ:薄黄色の紗
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