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能楽入門~ワキの視点を知る

能楽入門はもう5回を数える。先月の第4回は衣装とその着付けがテーマで、言葉にするのがなかなか難しく、ブログに記録することができなかった。

今回は、ワキのお話。講師は下掛り宝生流の御厨誠吾さん。

下掛り宝生流というのは、ワキの流派なのだそうだ。現代の演劇は映画の世界とは違い、能楽師のワキ方はワキしかやらない。いずれはシテで主役を張るなんてことはない。

その役割は、幽霊だったりするシテの話の聞き手であり、観客の代表者。つまり、現実に、今、生きている人間の役である。

通常、一番最初に登場して、シテの登場場面の場を作り上げる役どころなのだそうだ。目立たず、シテが出やすい雰囲気をつくのだそうだ。

今回は、講座の最後に鑑賞する『葛城』の詞章を参照しながら、各場面の謡を解説してくださった。特に、名乗り、道行(みちゆき)、着台詞(つきぜりふ)と続くオープニング(と能でいうかどうか?) のパターンがあるというのを知ったのは大きな収穫だった。

ところで、能ではいつ拍手をするか、というのが話題になった。

拍手というのは西洋から入ってきたもので、能ではもともと拍手をするという習慣がなかったのだそうだ。そうはいってもということで、最近は、地謡やお囃子が退場するときにするが一般的なのだそうだ。そういえば、私も初めて能を観たとき、シテが橋掛かりを渡って退場していくのに、誰も拍手をしないので、えっ? 拍手しないのか?って思ったっけ。

演目によるが、夢の世界に入り込んで、拍手をするのを忘れるというのが理想なのだそうだ。

話題豊富ななか、ワキ方の役割と誇りをたっぷり伺えて、貴重な2時間だった。

そして、この日に装い。

20191004224257035.jpg

10月になって、いよいよ本格的に単衣のシーズン! って感じ。なんか1か月ほど季節感がずれてるのだけれど。

      
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