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篠屋(木村卯兵衛)さんのお宝を見せていただきに

西陣の帯問屋 篠屋さんのお宝を見せていただきに、4連休の後ろの2日間、京都まで行ってきた。

篠屋(ささや)さんは、8代将軍徳川吉宗の時代、1738年(元文3年)創業の今では西陣で一番古い織物問屋さんである。会社の名前は木村卯兵衛株式会社、屋号が篠屋。現在の社長さん(ご当主)は10代目木村卯兵衛さん。2012年に10代目を継いで、蔵を整理していたら文政年間に織られていた西陣織の紋帳や打掛など、古い職人の技を伝える貴重な品々が見つかったのだそうだ。現在では織られていない古い西陣織の技法が纏められた貴重なもの。これを引き継ぎ次代につなげようと復元事業も展開されている。その様子はNHKの新日本風土記やブラタモリでも紹介された。

そんな篠屋さんの本物の紋帳を見せていただけるというので、コロナ禍の中、ちょっと心配ではあったが京都まで行ってしまったのだった。

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10代目とタモリさんしか触れたことのないという御紋帳。手袋をはめて、1枚ずつめくらせていただいた。全て草木染の空引き機で織られているとのこと。皇室関係や大名、寺社仏閣関係に納めていたのだそうだ。触れると裂けてしまいそうな、時代を感じさせるものだったが、和紙は丈夫だ。(奥が10代目)

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上の写真、左側は日本で初めて開催された万博に出品したお品への賞状。贈呈者が内務卿従三位大久保利通と書かれている。

左側は、その万博の50周年記念と皇太子(昭和天皇)ご成婚を祝って開催された博覧会出品記念状。

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こちらは江戸時代の打掛。痛みがひどいため持ち出しできないとのこと。きれいな状態だったら、先日のきもの展に陳列されていたかもしれない。そのほか、古い丸帯や、緞子(朱子織)の帯なども見せていただいた。

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ご自宅の裏の細く長い石畳を歩いていくと蔵が2つ。

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まだ、江戸時代の大福帳(?)がカギのついた木箱に収められていた。このほか、絹糸を測ったと思われる天秤や、江戸時代後期に使われていた通貨が縄に通した状態で置かれていたり、帯問屋の歴史を感じさせてくれる品々が眠っていた。

篠屋さんは帯問屋さんなので、自社製品を作るというより西陣のプロデューサー。御紋帳が見つかったおかげで、それをもとに様々な帯や着物を考案してメーカーに提案している。10代目のご自宅訪問の後、篠屋さんのアイディアを implement してくれる心強い機屋さんと京友禅の染の仕事を見せていただいた。 そのお話は次回に。

        

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