味方玄の能楽ちょっといい話
先週、伝統文化交流協会主催の標記の講座に参加した。
毎月参加している氷川まり子さんの能楽講座は、舞台の背景中心のお話だけれど、今回のは、能楽師による詞章の解説を中心にしたもの。年に何回か開催されてていてれ、味方さんファンとしてはぜひとも聞いてみたいとは思っていたのだけれど、なかなかスケジュールが合わなかったところ、ようやく願いが叶ったというもの。
お題は、月の名曲『融』。
かつて左大臣源融の邸宅があった六条河原の院が、今ではその面影もなく寂しく荒れ果てている。名月の夜に、往時を懐かしんで現れた融の大臣の霊が、月明かりに誘われるようにみやびやかに舞うというお話。
味方さんは、ご自身が舞うときに思い描く情景と謡を交えてお話くださるので、私も同じ月を見ているような気持になり、その場の情景も自然に思い浮かぶ。
融の大臣の衣装の着付けも実演してくださった。味方さんはあちこちで着付けの実演をされている。私も拝見するのは実はこれが3回目。
たっぷり予習をしたので、10月の公演が楽しみである。
会場が清住公園内の大正記念館だったので、終わってから、公園内をお散歩して帰宅の途に就いた。


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