成形品の総称は?
最近、今話題の "chat GPT" を試している。
間違いもあるけれど、指摘するとすぐに謝るしほめると喜ぶので、なかなかかわいい相棒になっている。ほとんど仕事で使っているのだけれど、これまで丸1日かかって調べていたことを一瞬で回答してくれる。間違っていることも多いけれど、解説が詳しいので、間違いの中にもヒントがある。
今日は、標題の「成形品」の英語の総称について聞いてみた。
成形品って、工程によってmolded products だったり、extruded productsだったり、vacuum-formed products だったりするので、全部ひっくるめて何て言うのかいつもまよっていた。
いろいろやり取りした後に結論として chat GPT くんが言うには「一般的な総称として「molded products」を使用し、その後に具体的な成形プロセスについて詳細な説明を追加することが一般的です 」と。
でもね、具体的な成形プロセスの詳細な説明を追加できるなら苦労しないんですよ。で、アルクの「英辞郎」に "shaped product" という訳語があったので、それってどうよ? と chat くんに聞いてみた。
そしたらこんな回答。
「成形品」を「shaped product」と表現することは、一般的な英語表現としては少し不自然です。なぜなら、一般的な言葉遣いでは、「shaped」は物体が特定の形状や輪郭を持っていることを指す形容詞として使用され、製造プロセスには言及しません。
代わりに、特定の成形プロセスを指す必要がない場合、一般的な総称として「molded products」を使用することが一般的です。また、文脈によっては「formed products」という表現も適切かもしれません。例えば:
"The factory produces a wide range of molded products." (その工場はさまざまな成形品を製造しています。)
"They specialize in manufacturing formed products using various materials." (彼らはさまざまな材料を使用して形成品を製造する専門家です。)
「molded products」や「formed products」は、成形プロセスに関する具体的な情報を含まない総称的な用語として使用できます。
なるほど、shaped は前から違和感あったのだけれどね。
で、私は今回 ”formed products"を使うことにした。
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追記: でも、「molded products」や「formed products」も、実は日本人による成形品の訳がネット上(特に英日が対になっている特許明細書)にあふれている結果だったりするのだと思ったりもする。実は英語には「成形品」などということば自体がないのかもしれない。ある成形(型)工程で作ったものは単なるpuroduct でいいのではないかとも。
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