大竹しのぶを観る
ずっとお世話になっている着付け教室主催のきものでおでかけする「青山華の会」の企画で、大竹しのぶ主演の『ふるあめりかに袖はぬらさじ』というお芝居を新橋演舞場で鑑賞した。大竹しのぶのお芝居はぜひ一度見てみたいと思ていたのでいい機会だった。
原作は有吉佐和子が1970年に婦人公論に発表した『亀遊の死』。有吉自身が昭和の大女優杉村春子のために戯曲化した作品だそうだ。歌舞伎でも坂東玉三郎によって上演されているそうだ。
ストーリーはちょっと検索すればすぐ出てくるので、ここには書かないけれど、人の噂や昔語りは、その話を信じたい人の期待した通りに尾ひれがついて膨らんでいくとうことだな、と思った次第。事実ではないけれど、その話で癒される、元気になるなんてことあるもの。
大竹しのぶは、人が期待する物語を語るお園という芸者の役。事実ではないけれど嘘でもない巷の話によって、お園は古くからの友だちだった遊女が立派に死んだのだ誇らしさを感じたのかもしれない。そして、その話を語る自分も誇らしく思ったのかもしれない。大竹しのぶはそんなお園の気持ちをとてもよく表現していたように思う。
遊女亀遊が自害した理由が釈然としないので、有吉佐和子の戯曲本も読みたいと思ったけれど、文庫なのに中高本にプレミアついて高い! 図書館で予約だわ。
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