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苧麻とラミー

一般的な理解と特定に分野で使われている言葉では定義が異なることがある。

例えば、ラミー。英語で ramie。
一般的な織物の世界でラミーと言えば苧麻のことなのだが、和装の世界ではラミーは、手紡ぎではない紡績した苧麻の糸のことを指す。

苧麻は、繊維を細かく裂いて、縒って長くつなぐ「積む」という作業が必要で、現在は多くの場合、紡績機を使って、一度砕いた麻の繊維を固めて糸にする「紡績」という方法で糸が作られる。「紡績」って言葉自体も、短い繊維を糸にすること全体を指すのだけれど、和装の世界では機械で紡ぐことを「紡績」というらしい。

多分、同じ苧麻の糸でも、手間がかかりケバや節の無い軟らかい風合いの手紡ぎと区別するためにカタカナでラミーと言っているのだろう。和装の世界は、手間暇かけたものが好きだし、ありがたがられて高く売れる。

因みに、夏のあこがれ、上布はみんな苧麻で織ったもの。麻織物ではなく苧麻織物である。私としては、手紡ぎの高価な上布より、汗をかいたらじゃんじゃん洗える「ラミー」でいいのだけれど。丈夫な苧麻の織物といっても、数十万円から100万円以上もするような着物をじゃんじゃん洗うなんてできないもの。

なんて、季節外れの話題をしたのは、今、扱っている案件に「麻」が出てきて、ついつい詳しく調べてしまったから。ついでに後々のために記録しておく。

 

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